同じ「Pro」という名前でも、課金の仕組みが違います。
Ollama Cloudには、週次のセッション上限で動くレガシーProと、2026年8月31日に発表された月次クレジット+トークン課金の新プランが並んでいます。画面上も請求書上も「Pro」なので、料金ページだけ見ると混同しやすい。
この記事では、公式の透明化ブログと料金ページ、そして筆者がまだ残っているレガシーProのUsage画面(2026年9月20日時点)をもとに、「何が別物なのか」だけを整理します。移行を勧める記事ではありません。
※数値・プラン表記はすべて2026年9月時点。一次情報は Transparent pricing と Pricing です。
結論:Proは「週次上限」と「月次クレジット」の二系統
先に答えを出します。
| レガシー Pro(既存契約) | 新 Pro(2026-08-31〜) | |
|---|---|---|
| 課金の単位 | 週次セッション上限 | 月次クレジット+トークン |
| 使い切ったあと | 上限到達 → 再開まで待機 | 同レートでクレジット追加して継続可 |
| クレジット繰越 | (セッション枠の世界) | なし(毎月リフレッシュ) |
| 既存契約の扱い | そのまま継続可。設定から新プランへ切替可 | 新規はこちら |
公式ブログの文言どおり、既存の Pro / Max / Team は現行のまま動き続け、アカウント設定からいつでも新料金へ上げられます。名前が同じでも、中身は別物です。

図: レガシーProと新プランの見え方の違い(※2026年9月時点)
新プランの骨格(公式ブログより)
2026年8月31日の Transparent pricing で示された骨子は次のとおりです。金額は公式の表記をそのまま置きます。
| プラン | 月額 | 含まれるクレジット |
|---|---|---|
| Pro | $20/月 | $60 |
| Max | $100/月 | $300 |
| Team | $500/月 | $1,000(組織で共有・ユーザー数無制限) |
| Free | $0 | スターター分+クレジット追加で全モデル利用可 |
ポイントは3つです。
- 使い方はトークン単価。単価は Pricing と各モデルページに公開されている。
- サービス料や隠し上限は置かない、という公式の説明。旧来の「5時間/週次」系の枠は新プラン側にはない。
- 未使用クレジットは翌月に繰り越さない。毎月のリセット日に含まれる量が戻る。
「$20払って$60分使える」ので、クレジット対月額の倍率だけ見ると3倍です。ただし単価はモデルごとに大きく違うので、どのモデルをどれだけ叩くかで体感コストは変わります。ここは後述の単価表で感覚を合わせます。
レガシーProの現実:週次100%で止まった
筆者はまだレガシーProです。新プランへの切替はしていません。
2026年9月20日に見た Usage 画面の状態は、ざっくりこうでした。
- 週次使用量:100%(limit reached)
- 再開までおおよそ16時間
- クレジット残高:$0
- 自動リロード:オフ
レガシー側は「残クレジットを消費する」世界ではなく、週次のセッション枠が先に尽きる世界です。画面にクレジット欄があっても $0・自動リロードオフのままなら、枠が戻るまで待つ以外の操作はほぼありません。
この違いを知らないと、「Proなのに止まっている」「料金ページの$60クレジットはどこ?」となりやすい。答えは単純で、見ているプランの系統が違うだけです。
今週のリクエスト内訳(レガシー週次)
同じUsage画面から、週次のリクエスト件数を抜き出しました(2026年9月20日時点)。
| モデル / 機能 | 件数 |
|---|---|
| deepseek-v4.1-flash | 3359 |
| glm-5.3 | 819 |
| deepseek-v4-flash:0731 | 473 |
| web search | 195 |
| glm-5.3-flash | 90 |

図: Usage画面から抜き出したリクエスト件数(推測で補完していない)
件数の大半は flash 系です。コーディングエージェント経由で短く何度も叩く使い方だと、こうなりやすい。レガシーProでは「トークン単価が高い/安い」より先に、週次枠の消化速度が体感を決めます。
なお deepseek-v4-flash:0731 は 2026年9月25日に退役予定です。件数は473と少なくないので、タグやエージェント設定をそのままにしている人は、退役日までに別名へ寄せておく必要があります。
トークン単価の感覚(料金ページから抜粋)
新プラン側の話に戻ります。単価は 100万トークンあたり、Input / Cached input / Output の3列です(Pricing、※2026年9月時点)。
| モデル | Input | Cached input | Output |
|---|---|---|---|
| glm-5.3-flash | $0.15 | $0.03 | $0.50 |
| glm-5.3 | $1.40 | $0.26 | $4.40 |
| kimi-k3 | $3.00 | $0.30 | $15.00 |
| deepseek-v4-flash | $0.22 | $0.007 | $0.66 |
一部の DeepSeek 系には ピーク時間帯で単価が約2倍になる枠があります(公式の Peak pricing。UTC 12:00–18:00・平日)。flash を多用する人ほど、ピーク帯の有無はクレジット消化速度に効きます。
参考までに、別 vault のログでは、新プラン相当の見え方として glm-5.3-flash:cloud の git 要約1回がおおよそ $0.248 と記録されていました。単発の例であり、週次件数をそのままドル換算したものではありません。
どちらにいるかを確認する手順
混乱を避けるための最短確認です。
- Ollama アカウントの Usage を開く。
- 週次のパーセント/limit reached/再開までの時間が見える → レガシー側の可能性が高い。
- 月次クレジット残高とリクエストごとのドル表示が主で、週次枠が見えない → 新プラン側。
- 切替は課金設定から。公式FAQどおり、既存契約は強制移行ではなく、自分で上げるまでレガシーを継続できる。
切替後はセッション/週次上限が外れ、その時点で新プランの月次枠が満額で使える、という説明が公式にあります。逆に、請求サイクルやティアを変えると新プランへ寄る、という注意もFAQに書かれています。詳細は一次情報を見てください。
まとめ
- Ollama Cloud の「Pro」は、レガシー(週次セッション上限)と新プラン(月次クレジット+トークン)の二系統が並存する(※2026年9月時点)。
- 新プランの骨子は Pro $20/$60、Max $100/$300、Team $500/$1000。未使用クレジットの繰越はない。
- 筆者はレガシーProのまま。2026年9月20日のUsageは週次100%・再開約16時間・クレジット$0/自動リロードオフ。
- 今週の件数は flash 偏重。
deepseek-v4-flash:0731は 2026-09-25 退役予定。 - 単価はモデル差が大きい。flash とフルサイズ、ピーク帯の有無でクレジットの減り方が変わる。
「料金ページの数字」と「自分のUsage画面」が噛み合わないときは、まずどちらの系統にいるかを確認するのが先です。同じ Pro でも、別物でした。

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