🚀【2026年最新】Ollama ProとZ.ai GLM Coding Plan、GLM-5.2を使うならどっち?

前回の実測ガイドで、想定外の事実にぶつかりました。Ollama CloudのGLM-5.2は、無料枠では1文字も動きません。

ollama run glm-5.2:cloudを叩くとError: 403 Forbidden: this model requires a subscription, upgrade for accessが返ります。動かすにはOllama Pro、月20ドルが必須でした。

つまり本当の分岐点は「無料か有料か」ではありません。同じ月20ドル前後を払うなら、プロキシ経由のOllama Proと、本家Z.aiへの直接契約と、どちらが得なのか。 そこが問われます。

この記事のポイント

  • ポイント1:Ollama Cloudの無料枠でGLM-5.2は動かない。403で弾かれ、Pro(月20ドル)が必須です
  • ポイント2:Z.ai GLM Coding PlanのLiteは月18ドル。Ollama Proより安く、GLM-5-Turbo・GLM-4.7・GLM-4.5-Airもバンドルされます
  • ポイント3:接続が失敗する真犯人はANTHROPIC_API_KEY。Z.aiはANTHROPIC_AUTH_TOKEN(Bearer方式)を要求します

目次

前回のおさらい:無料枠では403、Ollama Proが必須だった

Ollama Cloud経由でGLM-5.2を使う道は、最初から有料です。

理由は、GLM-5.2がOllama Cloudの有料モデルとして提供されているからです。前回の記事【2026年最新】GLM-5.2をClaude Codeで動かす実測ガイドで実機確認しました。

紛らわしいのは、ollama show glm-5.2:cloudがメタデータを正常に返す点です。ところがollama run glm-5.2:cloudで推論を投げた瞬間、403で弾かれます。メタデータが見えることと使えることは別でした。同じアカウントでもnemotronなど無料枠モデルは動くので、GLM-5.2だけアクセス階層が違います。

Ollamaのプランは3段階です。Freeは0ドルですがGLM対象外。Proは月20ドルでGLM利用の最低ライン。Maxは月100ドルで新規受付を停止中です。

速度も実測しました。Pro経由のGLM-5.2は56トークン/秒、無料枠モデルの30トークン/秒に対してほぼ2倍です。接続もollama launch claude --model glm-5.2:cloudのワンコマンドで済みます。前回の結論は「ローカルGPU(24GB以上)が無いなら、GPU増設よりProの方がコスパが良い」でした。

つまり選択肢は、GPUを買うか月20ドルを払うかの二択です。ここに第三の道があります。


なぜ本家Z.aiへの直接契約が比較対象になるのか

Ollama Proは、GLM-5.2へのプロキシです。本家に直接契約すれば、同等以下の金額でより多くを得られます。

理由は2つあります。1つは価格。Z.ai GLM Coding PlanのLiteは月18ドルで、Ollama Proの20ドルより安い。もう1つは対象範囲で、Z.aiのプランはGLM-5.2に加えて複数モデルを含みます。

GLM-5.2はZhipu AI(Z.ai)が2026年6月13日に公開したモデルです。約744BパラメータのMoE構成でアクティブパラメータは約40B、MITライセンスのオープンウェイト、コンテキストウィンドウは100万トークンです。なお前回は756Bと書きましたが、その後の複数ソース確認でZ.ai公式ブログを含め744Bが優勢でした。ここは744Bに訂正します。

GLM-5.2はどれくらい強いのか

ベンチマークGLM-5.2Claude Opus 4.8Claude Opus 5GPT-5.5
SWE-bench Pro62.169.279.258.6
Terminal-Bench 2.181.085.0※1
FrontierSWE74.475.1
MCP-Atlas76.877.8

※2026年7月時点の公開値です。
※1 Z.ai公表の比較表による値です。独立ハーネス(Terminus-2)では74.6という報告もあり、採点環境で変動しやすい点に注意してください。

実務寄りの指標ほど差が縮まる傾向が読み取れます。FrontierSWEは0.7ポイント差、MCP-Atlasは1.0ポイント差でほぼ互角です。一方でSWE-bench Proの差は大きく、2026年7月24日公開のClaude Opus 5は79.2点とさらに引き離しています。

制約もあります。GLM-5.2はテキスト専用で、画像やPDFの読み取り、Computer Useには対応しません。スクリーンショットを貼って「このUIのバグを直して」とは頼めません。

Z.aiの料金プラン(※2026年7月時点)

API従量課金は入力100万トークンあたり1.40ドル、出力100万トークンあたり4.40ドル。Claude Opus系(入力5ドル・出力25ドル)と比べて出力で約6分の1、入力で約3.6分の1です。

サブスクリプションのGLM Coding Planは3段階です。

プラン月額年払い(目安)
Lite18ドル151ドル
Pro72ドル605ドル
Max160ドル1,344ドル

いずれのプランでもGLM-5.2・GLM-5-Turbo・GLM-4.7・GLM-4.5-Airがバンドルされます。対応ツールはClaude Code・Cline・Roo Codeなど20以上。新規契約に30%割引が適用されるケースも多く見られます。

注意点もあります。GLM-5.2とGLM-5-Turboは、ピーク時間帯(UTC+8の14時〜18時)にクォータを3倍消費します(オフピークは2倍)。Liteで使い倒すなら、作業時間帯をずらす工夫がコスパを左右します。


セットアップ手順:.zshrcにccglmエイリアスを作る

設定は環境変数5つを並べたエイリアス1本で完結します。 ただし筆者は最初、これを盛大に間違えました。

狙いは、ccglmと打つだけでGLM構成のClaude Codeが立ち上がる状態です。通常のclaudeはAnthropic公式のまま残し、用途で使い分けたいからです。

Before(動かなかった設定)

最初に.zshrcへ書いたのが、この内容でした。

# Before(動かなかった)
alias ccglm='ANTHROPIC_API_KEY="<Z.aiのAPIキー>" \
ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL="GLM-5.2" \
ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL="GLM-4.7" \
ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL="GLM-4.7-FlashX" \
claude'

APIキーを渡し、モデルも指定しています。一見それらしいのですが、実行すると認証エラーで落ちました。

After(動いた設定)

原因を潰した結果が、次の設定です。

# After(動いた)
alias ccglm='ANTHROPIC_AUTH_TOKEN="<Z.aiのAPIキー>" \
ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.z.ai/api/anthropic" \
ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODEL="glm-5.2" \
ANTHROPIC_DEFAULT_SONNET_MODEL="glm-4.7" \
ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL="glm-4.7-flashx" \
claude'

差分は3点です。

  • ANTHROPIC_API_KEYANTHROPIC_AUTH_TOKENに変更した
  • ANTHROPIC_BASE_URL="https://api.z.ai/api/anthropic"を追加した
  • モデル名をZ.ai公式表記に合わせて小文字化した(GLM-5.2glm-5.2

保存したらsource ~/.zshrcで読み込み、ccglmと打てば起動します。

なお、APIキーを.zshrcへ平文で書く点には注意してください。dotfilesをGitで管理している方は、キーを別ファイルに切り出して.gitignoreに登録する運用が安全です。


ハマりどころ解説:ANTHROPIC_BASE_URLだけでは繋がらない

「BASE_URLは合っているのに繋がらない」場合、疑うべきは認証方式です。

なぜなら、Claude Codeには認証の入り口が2つあり、送信されるHTTPヘッダーが変わるからです。接続先を正しく向けても、ヘッダーの形式が相手の期待と違えば弾かれます。

1つ目の原因はANTHROPIC_BASE_URLの未設定です。これが無いと、Claude CodeはZ.aiのキーを握ったまま本家api.anthropic.comへ接続しに行きます。筆者はenv | grep -i anthropicで、初めてこの変数が無いと気づきました。

2つの認証方式の違い

そして2つ目が本命の落とし穴です。

環境変数認証方式送信されるヘッダー
ANTHROPIC_API_KEYx-api-key方式x-api-key: <key>
ANTHROPIC_AUTH_TOKENBearerトークン方式Authorization: Bearer <token>

Z.aiのAnthropic互換エンドポイントhttps://api.z.ai/api/anthropicは、Bearerトークン認証を要求します。ANTHROPIC_API_KEYで渡すとx-api-keyヘッダーになるため、キーの値が正しくても認証は通りません。

この教訓はZ.ai以外にも効きます。Anthropic互換エンドポイントを名乗るサービスでも、受け付けるヘッダーは実装ごとに違うからです。接続先を直しても駄目なら、次は認証方式を疑ってください。


おまけ:ANTHROPIC_DEFAULT_*_MODELという仕組みの面白さ

この3つの環境変数は、Claude Codeの拡張性を象徴する設計です。

理由は、モデルの「役割名」と「実体」を分離しているからです。Claude Codeは内部にOpus・Sonnet・Haikuの3枠を持ち、この変数群は枠に入る実体を差し替えるスイッチとして働きます。

今回のエイリアスでは、次の対応づけをしています。

  • Opus枠 → glm-5.2(設計や難所の実装用)
  • Sonnet枠 → glm-4.7(日常のコーディング用)
  • Haiku枠 → glm-4.7-flashx(要約や補助タスク用)

この結果、/model opusでGLM-5.2、/model sonnetでGLM-4.7に切り替わります。既存のコマンド体系がそのまま使えるので、頭の中の操作モデルを組み替える必要がありません。


結局どれを選ぶべきか:GLM-5.2への3つの入り口

判断軸はコスト・データの流れ先・導入の速さの3つです。

選択肢月額の目安GLM-5.2へのアクセスデータの流れ先特徴
ローカルGPU(24GB以上)電気代のみ(初期5〜8万円)ローカル完結完全ローカル初期投資が壁。Ollamaのローカル実行
Ollama Pro経由20ドル〜Ollama Cloud経由(プロキシ)Ollama社サーバーollama launch claude --model glm-5.2:cloudで導入最速
Z.ai GLM Coding Plan(直接)18〜160ドルZ.ai直結Z.aiサーバー(中国)GLM-5-Turbo/4.7/4.5-Airもバンドル。20以上のツールに対応

※料金はいずれも2026年7月時点です。

選び方はこう整理できます。

  • 機密コードを扱う:ローカルGPU一択。データが手元から出ません
  • 最速で動かしたい:Ollama Pro。ワンコマンドで繋がります
  • 同じ予算で得るものを最大化したい:Z.ai直接。18ドルで複数モデルと20以上のツール対応が付きます
  • 精度を最優先する:Anthropic公式Pro(月20ドル、Claude Opus 5)。マルチモーダルとComputer Useが必要ならここです

Z.aiを選ぶ際の判断ポイントは、データの送信先です。運営元は中国のZhipu AIです。業務の機密コードを扱うなら、ローカル運用か社内規程で承認済みのサービスを選んでください。個人の学習プロジェクトや公開リポジトリなら、コスト対効果はZ.ai直接が抜けています。


まとめ

今回はOllama Pro経由とZ.ai直接契約を比較しました。

この記事のポイント

  • Ollama Cloudの無料枠でGLM-5.2は動きません。403で弾かれ、月20ドルのProが最低ラインです
  • 同じ予算ならZ.aiのLite(月18ドル)が有利。GLM-5-Turboなど3モデルも付き、20以上のツールで直接使えます
  • 接続の鍵はANTHROPIC_AUTH_TOKENANTHROPIC_BASE_URLの2点セットです

エイリアス1本で、ccglmと打つだけでGLM-5.2構成のClaude Codeが立ち上がります。 公式のclaudeはそのまま残るので、用途で使い分けられます。

導入の速さならOllama Pro、同じ金額で得るものを増やすならZ.ai直接。GLM-5.2を試すコストがゼロではないと分かった以上、最初の1か月をどちらに払うかが実質的な選択です。

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