みなさん、こんにちは！
最近、AIによるコーディング支援ツールが急速に進化していますが、その中でもWindsurfが高い評価を得ている理由をご存知でしょうか？
私はCursorを長年愛用してきましたが、2025年2月にWindsurfを使ってみて魅力を感じ、3月時点ではWindsurfに切り替えました。
前回記事でもCursroとWindsurfの違いについて書きました。
そのWindsurfの魅力として「MQuery」という革新的な技術にあります。本記事では、MQueryがどのようにWindsurfの性能を飛躍的に向上させ、人気ツールであるCursorとの差別化を実現しているのかを解説します。
MQueryとは？従来技術との決定的な違い
MQueryは、Windsurfの開発元であるCodeiumが開発した革新的なコード検索・理解技術です。従来のAIコーディング支援ツールの多くは「Embeddings」と呼ばれる技術を使用していましたが、MQueryはこれを根本から覆す新しいアプローチを採用しています。
従来のEmbeddings方式の限界：
- コードをベクトル空間に変換し、類似度で検索
- 文脈の微妙な違いを捉えるのが難しい
- 一度ベクトル化すると表現が固定される
MQueryの革新的アプローチ：
- 大規模言語モデル（LLM）による並列推論で直接コードを理解
- 抽象構文木（AST）との統合解析でコード構造を深く理解
- 動的プライオリティキューイングでリアルタイムに依存関係を再構築
この技術的差異により、MQueryは特に大規模プロジェクトにおいて圧倒的な優位性を発揮します。
Windsurfの性能を支えるMQueryの3つの革新技術
Windsurfの3つの主要な特徴をご紹介します。
- Cascade
Cascadeは、複数のファイルを横断的に解析しながらコード生成、修正、デバッグ支援を行う機能です。自然言語での指示に基づいて動作し、プロジェクト全体の文脈を考慮しながら提案を行います。 - コンテキスト認識能力
Windsurfは、ローカルのコードベース全体をインデックス化し、プロジェクトの構造や依存関係を理解します。これにより、より適切なコード補完や提案が可能になります。 - 統合開発環境
WindsurfはVS Codeをベースにした統合開発環境で、AIアシスタント機能とコーディング機能が緊密に統合されています。これにより、開発者は作業の流れを中断することなく、AIの支援を受けながらコーディングを進めることができます。
これらの特徴により、Windsurfは開発者の生産性向上を支援する強力なツールとなっています。
実務開発者が実感するWindsurfとCursorの違い
私が二つのツールを使った中で感じた違いについてご紹介します。
この差は、今回MQueryを調べていく中で理解が深まりました。
大規模プロジェクトでの圧倒的な理解力
前述したように、複雑なシステムの全体像を把握する時間が大幅に短縮されます。
新しいプロジェクトに参加した開発者がある機能の修正を担当する場合、Cursorでは関連ファイルを手動で特定する必要がありますが、Windsurfでは自動的に関連コードを提示してくれるため、学習曲線が大幅に短縮されます。
どのようなシステムなのか把握する際には、Windsurfは「どんなシステムか調べて」というような指示をするだけで、フォルダ構造とどんなデータが含まれているか、そしてデータの中身を確認し調査結果を出力してくれます。
作業中断の大幅削減
「Writeモード」と「Chatモード」のシームレスな統合により、AI提案の適用からデバッグまでを単一セッションで完結できます。この設計思想はMQueryが提供する文脈持続性を最大限活用したものだと思います。
Cursorでは会話しているChatとコードを修正してくれるAgent（Compose）で別々にチャット画面を切り替えるため、それぞれチャット画面の行き来が必要でした。
そのためWindsurfでは文脈が自動的に維持されるため、思考の流れを中断することなく作業を続けられます。
まとめ
今回はWindsurfのMQueryについて調査しまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
ここまで記載してきたように、Windsurfは非常に優れたAIコードエディタであると実感しています。
AIによる単なる補完機能だけでなく、MQueryのような基盤技術の違いにも注目することで、長期的な生産性向上につながるツール選定が可能になりまと思います。
私自身、大規模なレガシーコードのリファクタリングでWindsurfとCursorの両方を使用してみましたが、関連コードの特定速度と提案の正確さには明らかな差がありました。特に複雑な依存関係を持つモジュールでも、MQueryの力で適切なコンテキストを維持したまま作業できるため、従来なら数日かかっていた全体把握が数時間で完了するようになりました。
Cursorも優れたツールですが、大規模プロジェクトや未知のコードベースに取り組む場合は、Windsurfの方が圧倒的に効率的だと実感しています。2025年はAIエージェント元年と言われていますが、私はWindsurfで一番エージェントの魅力を感じています。
使ってみたいと思った方はひとまず実際に使ってみましょう。無償でも機能を実感することができます！
私の場合はあっという間にリミットに達してしまい、すぐ課金しましたが。。。
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