【2025年最新】AutoHotkey業務効率化完全ガイド|製造業SEが教える実践スクリプト30選

目次

⏱️ たった3行のコードで、あなたの1日45分を取り戻せます

「毎朝8時55分、慌ててPCを起動して…」

  • 業務フォルダを探してクリック(15秒)
  • メールを開いて定型文をコピペ(30秒)
  • 日報テンプレートをExcelから探す(1分)
  • 生産管理システムにログイン(45秒)

これ、全部たった5秒で終わらせられます。

私は製造業の社内SEとして、かつて毎朝この「儀式」に10分を費やしていました。しかし、AutoHotkeyを導入した結果:

朝のルーチン:10分 → 5秒(-99.2%)
日報作成:15分 → 3秒(-99.7%)
定型メール作成:10分 → 1秒(-99.9%)

年間180時間(=22.5日分)の削減に成功しました。


🚀 【今すぐ体験】4分でAutoHotkeyの威力を実感

まずは理屈抜きで、この魔法を体験してください。

ステップ1:AutoHotkeyをインストール(3分)

以前の記事を参考にしてセットアップしてください。

あわせて読みたい
30分の定型業務を3秒で終わらせるWindows自動化ツール AutoHotkey入門:業務効率化の最速ルート 毎日、同じフォルダを開いて、ブラウザを起動して、資料を貼り付けて――そんな「繰り返し作業」に時間を奪われていませんか? 実は、その30分の作業を“3秒”で終わらせる...

ステップ2:魔法のスクリプトをコピペ(30秒)

デスクトップで右クリック→「新規作成」→「AutoHotkey Script」を選択
ファイル名を「my_first_magic.ahk」として保存し、以下をコピペ:

; ===== 今すぐ使える3つの魔法 =====

; 魔法1:F1キーでメモ帳を瞬間起動
F1::Run, notepad.exe

; 魔法2:F2キーで業務フォルダを瞬間展開
F2::Run, explorer.exe C:\Users\%A_UserName%\Documents

; 魔法3:「おせわ」と入力→自動で定型文に変換
:*:おせわ::
    Send, お世話になっております。{Enter}
    Send, 株式会社〇〇の△△です。{Enter}{Enter}
Return

ステップ3:魔法を発動(30秒)

  1. 保存した「my_first_magic.ahk」をダブルクリック
  2. タスクトレイに緑色の「H」アイコンが表示されればOK
  3. 今すぐF1キーを押してください → メモ帳が一瞬で起動!
  4. F2キーを押してください → フォルダが開きます!
  5. メモ帳で「おせわ」と入力 → 定型文に自動変換!

これがAutoHotkeyです。


📚 【5分でわかる】AutoHotkeyとは?他のツールとの決定的な違い

AutoHotkeyの3つの強み

比較項目AutoHotkeyPythonRPA(UiPath等)
導入コスト無料・軽量無料(環境構築必要)有料(月数万円〜)
学習難易度★☆☆☆☆★★★☆☆★★☆☆☆
起動速度0.1秒1〜3秒3〜10秒
キー操作◎最強△可能〇対応
GUI操作〇対応△複雑◎得意
適用範囲Windows全般汎用性高ブラウザ・業務アプリ

結論:「キーボード操作の自動化」ならAutoHotkeyが最速最強

なぜ製造業SEにAutoHotkeyなのか?

製造業の現場では:

  • レガシーシステムが多い(GUI自動化ツールが効かない)
  • セキュリティが厳しい(クラウドRPAが使えない)
  • 予算が限られている(有料ツールの導入障壁)

AutoHotkeyなら:
✅ オフライン完結(情報漏洩リスクゼロ)
✅ 完全無料(稟議不要)
✅ 既存システムに影響なし(インストール権限のみ)

【関連記事】Python vs AutoHotkey:業務自動化ツールの使い分け完全ガイド


💡 【即実践】業務別スクリプト30選(全てコピペOK)

📁 ファイル操作系(スクリプト1-10)

スクリプト1:特定フォルダを瞬時に開く

課題:毎回「PC→ドキュメント→業務フォルダ→…」とクリックしていく

解決策

; Ctrl+Shift+1で業務フォルダを開く
^+1::Run, explorer.exe D:\業務資料\月次報告

; Ctrl+Shift+2で共有フォルダを開く
^+2::Run, explorer.exe \\server\共有\製造部

カスタマイズ方法
D:\業務資料\月次報告 を自分のフォルダパスに変更


スクリプト2:ファイルを自動リネーム(日付付与)

課題:毎回「2025年11月4日_報告書.xlsx」と手入力

解決策

; 選択中のファイルに日付を自動追加
^!r::  ; Ctrl+Alt+R
    Clipboard := ""
    Send, {F2}  ; リネームモード
    Sleep, 100
    FormatTime, DateStamp, , yyyy年MM月dd日_
    Send, %DateStamp%
Return

使い方:ファイルを選択→Ctrl+Alt+R→ファイル名入力


スクリプト3:フォルダ構造を一瞬で作成

課題:新規プロジェクトごとにフォルダを手作業で作成

解決策

; Ctrl+Alt+Nで新規プロジェクトフォルダを自動生成
^!n::
    InputBox, ProjectName, プロジェクト名入力, 新規プロジェクト名を入力してください
    if ErrorLevel
        return

    BaseFolder := "D:\Projects\" . ProjectName
    FileCreateDir, %BaseFolder%
    FileCreateDir, %BaseFolder%\設計書
    FileCreateDir, %BaseFolder%\議事録
    FileCreateDir, %BaseFolder%\成果物
    FileCreateDir, %BaseFolder%\参考資料

    MsgBox, プロジェクトフォルダを作成しました!`n%BaseFolder%
    Run, explorer.exe %BaseFolder%
Return

効果:30秒の作業が3秒に


スクリプト4:ファイルを日付別フォルダに自動整理

課題:ダウンロードフォルダがファイルで散らかる

解決策

; Ctrl+Alt+Oで選択ファイルを日付別フォルダに移動
^!o::
    FormatTime, TodayFolder, , yyyy-MM
    TargetFolder := "D:\整理済み\" . TodayFolder

    if !FileExist(TargetFolder)
        FileCreateDir, %TargetFolder%

    Clipboard := ""
    Send, ^c
    ClipWait, 1

    if (Clipboard != "") {
        FileMove, %Clipboard%, %TargetFolder%\, 1
        MsgBox, ファイルを移動しました!`n→ %TargetFolder%
    }
Return

スクリプト5:バックアップを自動化

課題:重要ファイルのバックアップを忘れる

解決策

; 毎日17時に自動バックアップ(常駐スクリプト)
SetTimer, DailyBackup, 3600000  ; 1時間ごとにチェック

DailyBackup:
    FormatTime, CurrentHour, , HH
    if (CurrentHour = 17) {
        FormatTime, BackupDate, , yyyyMMdd
        BackupFolder := "D:\Backup\" . BackupDate
        FileCreateDir, %BackupFolder%
        FileCopyDir, D:\重要資料, %BackupFolder%\重要資料, 1
        TrayTip, バックアップ完了, %BackupFolder% にバックアップしました
    }
Return

スクリプト6:ファイル検索ショートカット

課題:エクスプローラーの検索が遅い

解決策

; Ctrl+Alt+Fで高速ファイル検索
^!f::
    InputBox, SearchTerm, ファイル検索, 検索キーワードを入力
    if ErrorLevel
        return
    Run, explorer.exe "search-ms:query=%SearchTerm%&crumb=location:D:\業務"
Return

スクリプト7-10:その他ファイル操作

; スクリプト7:拡張子一括変更(.txt → .md)
^!7::
    FileList := []
    Loop, Files, *.txt
        FileMove, %A_LoopFileName%, %A_LoopFileNameNoExt%.md
    MsgBox, 変換完了!
Return

; スクリプト8:フォルダ内容をExcelに出力
^!8::
    FileDelete, ファイル一覧.csv
    FileAppend, ファイル名,サイズ,更新日時`n, ファイル一覧.csv
    Loop, Files, *.*, R
        FileAppend, %A_LoopFileName%,%A_LoopFileSize%,%A_LoopFileTimeModified%`n, ファイル一覧.csv
    Run, ファイル一覧.csv
Return

; スクリプト9:重複ファイル検出
^!9::
    ; (簡易版:同名ファイルをリストアップ)
    FileDelete, 重複ファイル.txt
    FileList := {}
    Loop, Files, *.*, R
    {
        if FileList[A_LoopFileName]
            FileAppend, %A_LoopFilePath%`n, 重複ファイル.txt
        else
            FileList[A_LoopFileName] := 1
    }
    Run, 重複ファイル.txt
Return

; スクリプト10:ドラッグ&ドロップでファイル処理
; (例:ドロップしたファイルを特定フォルダにコピー)
; ※これは.ahkファイルにファイルをドロップする運用

📧 テキスト・メール系(スクリプト11-20)

スクリプト11:定型文自動入力(最頻出!)

; よく使う定型文を一瞬で入力
:*:おせわ::お世話になっております。
:*:よろ::よろしくお願いいたします。
:*:かくにん::ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
:*:しょうち::承知いたしました。
:*:めーる::
    Send, お世話になっております。{Enter}
    Send, 株式会社〇〇の△△です。{Enter}{Enter}
    Send, 下記の件について、ご連絡いたします。{Enter}{Enter}
    Send, ■{Space}
Return

効果:メール作成時間が1/3に


スクリプト12:メールアドレス自動補完

; 社内メールアドレスを一発入力
:*:@s::@company.co.jp
:*:@yamada::yamada.taro@company.co.jp
:*:@suzuki::suzuki.hanako@company.co.jp

スクリプト13:日報テンプレート展開(製造業特化)

; Ctrl+Alt+Dで日報テンプレートを自動展開
^!d::
    FormatTime, TodayDate, , yyyy年MM月dd日(ddd)
    Send, 【日報】%TodayDate%{Enter}{Enter}
    Send, ■実施内容{Enter}
    Send, 1. {Enter}
    Send, 2. {Enter}
    Send, 3. {Enter}{Enter}
    Send, ■進捗状況{Enter}
    Send, - 予定通り / 遅延 / 先行{Enter}{Enter}
    Send, ■課題・懸念事項{Enter}
    Send, - {Enter}{Enter}
    Send, ■明日の予定{Enter}
    Send, - {Enter}{Enter}
    Send, ■その他連絡事項{Enter}
    Send, - {Enter}
Return

使用例:メールやExcelで「Ctrl+Alt+D」→即座にテンプレート展開


スクリプト14:議事録フォーマット作成

^!m::  ; Ctrl+Alt+M
    FormatTime, MeetingDate, , yyyy/MM/dd HH:mm
    InputBox, MeetingTitle, 会議タイトル, 会議名を入力してください

    Send, 【議事録】%MeetingTitle%{Enter}
    Send, 日時:%MeetingDate%{Enter}
    Send, 参加者:{Enter}
    Send, 議題:{Enter}{Enter}
    Send, ■決定事項{Enter}
    Send, 1. {Enter}{Enter}
    Send, ■TODO{Enter}
    Send, - [ ] {Space}担当者:{Space}期限:{Enter}{Enter}
    Send, ■次回予定{Enter}
    Send, - 日時:{Enter}
Return

スクリプト15-20:その他テキスト操作

; スクリプト15:署名自動挿入
:*:--sig::
    Send, {Enter}---{Enter}
    Send, 株式会社〇〇 製造部{Enter}
    Send, △△ △△{Enter}
    Send, TEL: 03-XXXX-XXXX{Enter}
    Send, Email: xxx@company.co.jp
Return

; スクリプト16:顔文字クイック入力
:*:(かお1::(・∀・)
:*:(かお2::( ´∀`)
:*:(かお3::m(_ _)m

; スクリプト17:全角→半角変換
^!h::  ; 選択テキストを半角に変換
    Clipboard := ""
    Send, ^c
    ClipWait
    StringReplace, Clipboard, Clipboard, 、, `,, All
    StringReplace, Clipboard, Clipboard, 。, ., All
    ; (実際はもっと詳細な変換処理が必要)
    Send, ^v
Return

; スクリプト18:コードスニペット展開
:*:forloop::
    Send, for (let i = 0; i < length; i++) {{}{Enter}
    Send, {Space}{Space}{Space}{Space}// 処理{Enter}
    Send, {}}
Return

; スクリプト19:現在日時挿入
:*:@now::
    FormatTime, CurrentTime, , yyyy/MM/dd HH:mm:ss
    Send, %CurrentTime%
Return

; スクリプト20:テキスト整形(改行削除)
^!l::  ; 選択テキストの改行を削除
    Clipboard := ""
    Send, ^c
    ClipWait
    StringReplace, Clipboard, Clipboard, `r`n, %A_Space%, All
    Send, ^v
Return

🖥️ システム管理系(スクリプト21-30)

スクリプト21:アプリケーション一括起動(朝の儀式を3秒に)

; F12で業務アプリを一括起動
F12::
    Run, chrome.exe https://mail.google.com
    Sleep, 500
    Run, outlook.exe
    Sleep, 500
    Run, "C:\Program Files\Slack\slack.exe"
    Sleep, 500
    Run, excel.exe "D:\業務\進捗管理.xlsx"
    TrayTip, 起動完了, 業務アプリを起動しました
Return

効果:朝の準備時間を10分→3秒に短縮


スクリプト22:ウィンドウ配置自動化

; Ctrl+Alt+Wで理想的なウィンドウ配置
^!w::
    ; Chromeを左半分に配置
    WinActivate, ahk_exe chrome.exe
    WinMove, A,, 0, 0, 960, 1080

    ; Excelを右半分に配置
    Sleep, 200
    WinActivate, ahk_exe EXCEL.EXE
    WinMove, A,, 960, 0, 960, 1080
Return

スクリプト23:スクリーンショット自動保存

; Ctrl+Shift+Sでスクリーンショット→自動命名保存
^+s::
    FormatTime, FileName, , yyyy-MM-dd_HHmmss
    SavePath := "D:\Screenshots\" . FileName . ".png"

    ; PrintScreenキーを送信
    Send, {PrintScreen}
    Sleep, 500

    ; ペイントで保存(Windowsデフォルト機能利用)
    Run, mspaint.exe
    WinWait, ahk_class MSPaintApp
    Send, ^v
    Sleep, 500
    Send, ^s
    WinWait, 名前を付けて保存
    Send, %SavePath%{Enter}
    Sleep, 1000
    WinClose, ahk_class MSPaintApp

    TrayTip, 保存完了, %SavePath% に保存しました
Return

スクリプト24:クリップボード履歴管理

; Ctrl+Shift+Vでクリップボード履歴を表示
ClipHistory := []
MaxHistory := 10

~^c::  ; Ctrl+Cを監視
    ClipHistory.InsertAt(1, Clipboard)
    if (ClipHistory.Length() > MaxHistory)
        ClipHistory.Pop()
Return

^+v::  ; Ctrl+Shift+Vで履歴表示
    Menu, ClipMenu, Add
    Menu, ClipMenu, DeleteAll

    for index, item in ClipHistory {
        ShortText := SubStr(item, 1, 50)
        Menu, ClipMenu, Add, %ShortText%, RestoreClip
    }
    Menu, ClipMenu, Show
Return

RestoreClip:
    Clipboard := ClipHistory[A_ThisMenuItemPos]
    Send, ^v
Return

スクリプト25-30:その他システム管理

; スクリプト25:定期処理(1時間ごとにリマインダー)
SetTimer, HourlyReminder, 3600000
HourlyReminder:
    TrayTip, 休憩リマインド, 1時間経過しました。休憩しましょう!
Return

; スクリプト26:システム情報取得
^!i::
    SysGet, MonitorCount, MonitorCount
    SysGet, WorkArea, MonitorWorkArea
    MsgBox, モニター数: %MonitorCount%`n解像度: %WorkAreaRight%x%WorkAreaBottom%
Return

; スクリプト27:プロセス監視・再起動
SetTimer, CheckProcess, 60000  ; 1分ごとにチェック
CheckProcess:
    Process, Exist, critical_app.exe
    if (ErrorLevel = 0) {
        Run, C:\Apps\critical_app.exe
        TrayTip, プロセス再起動, critical_app.exeを再起動しました
    }
Return

; スクリプト28:古いログファイル自動削除
^!del::
    FileDelete, D:\Logs\*.log
    TrayTip, 削除完了, ログファイルを削除しました
Return

; スクリプト29:ネットワーク接続確認
^!n::
    RunWait, ping google.com -n 1, , Hide
    if (ErrorLevel = 0)
        MsgBox, ネットワーク接続OK
    else
        MsgBox, ネットワーク接続NG
Return

; スクリプト30:音量・画面輝度調整
^Up::Send {Volume_Up}
^Down::Send {Volume_Down}
^!Up::Send {Brightness_Up}
^!Down::Send {Brightness_Down}

🏭 【製造業特化】現場で即使える自動化シナリオ5選

ここからが本記事の最大の差別化ポイントです。製造業の社内SEだからこそ理解できる「現場の困りごと」を解決するシナリオを紹介します。

シナリオ1:生産管理システムへの自動ログイン

課題
朝一番に5つのシステム(生産管理、品質管理、勤怠、メール、社内ポータル)にログインする作業に5分かかる

解決策

; F10で全システムに自動ログイン
F10::
    ; システム1:生産管理
    Run, chrome.exe https://production-system.local
    Sleep, 2000
    Send, user_id{Tab}
    Send, password{Enter}

    ; システム2:品質管理
    Sleep, 1000
    Run, chrome.exe https://quality-system.local
    Sleep, 2000
    Send, user_id{Tab}
    Send, password{Enter}

    ; システム3:勤怠
    Sleep, 1000
    Run, chrome.exe https://attendance-system.local
    Sleep, 2000
    Send, user_id{Tab}
    Send, password{Enter}

    TrayTip, ログイン完了, 全システムへのログインが完了しました
Return

⚠️ セキュリティ注意

  • パスワードは平文で書かない(環境変数や暗号化ファイルから読み込む)
  • 社内セキュリティポリシーを確認
  • 自動ログインスクリプトは厳重に管理

改善版(環境変数使用)

; 環境変数からパスワードを取得(事前に設定が必要)
EnvGet, SysPwd, SYSTEM_PASSWORD

F10::
    Run, chrome.exe https://production-system.local
    Sleep, 2000
    Send, user_id{Tab}
    Send, %SysPwd%{Enter}
Return

シナリオ2:日報・週報の完全自動化

課題
毎日15分かけて、定型フォーマットの日報をExcelに記入

解決策

; Ctrl+Shift+Dで日報を自動作成してExcelに出力
^+d::
    FormatTime, ReportDate, , yyyy年MM月dd日(ddd)
    FormatTime, FileName, , yyyyMMdd_日報.txt

    FileAppend, 
    (
【日報】%ReportDate%
提出者:製造部 ○○

■本日の実施内容
1. 設備A定期点検(9:00-11:00)
2. 品質データ分析(13:00-15:00)
3. システムトラブル対応(15:30-17:00)

■進捗状況
- 月次メンテナンス:80%完了(予定通り)
- 新システム導入準備:50%完了(やや遅延)

■課題・懸念事項
- 設備Bの異常振動→要監視
- 新システムのテスト環境構築遅延

■明日の予定
- 設備B精密点検
- 新システムテスト環境構築

■その他連絡事項
- 特になし
    ), %FileName%

    Run, %FileName%
    MsgBox, 日報テンプレートを作成しました!`n必要に応じて内容を編集してください。
Return

応用版:Excelに直接入力

^+e::  ; Ctrl+Shift+E
    ; Excelを起動して日報テンプレートを展開
    Run, excel.exe "D:\業務\日報テンプレート.xlsx"
    WinWait, ahk_exe EXCEL.EXE
    Sleep, 1000

    FormatTime, TodayDate, , yyyy/MM/dd
    Send, %TodayDate%{Tab}
    Send, 設備点検{Tab}
    Send, 完了{Tab}
    Send, 特になし{Enter}
Return

シナリオ3:設備稼働データの自動収集

課題
毎時、設備から出力されるCSVファイルを手動で集計

解決策

; 1時間ごとに設備データを自動収集・整形
SetTimer, CollectData, 3600000  ; 1時間 = 3600000ミリ秒

CollectData:
    FormatTime, CurrentTime, , yyyy-MM-dd_HH
    SourceFile := "\\server\設備A\output.csv"
    DestFile := "D:\設備データ\" . CurrentTime . "_設備A.csv"

    FileCopy, %SourceFile%, %DestFile%, 1

    if ErrorLevel
        TrayTip, エラー, データ収集に失敗しました
    else
        TrayTip, 収集完了, 設備データを保存しました
Return

Excel統合版(データを自動でExcelに追記):

CollectAndAppend:
    ; CSVを読み込んでExcelに追記
    FileRead, CSVData, \\server\設備A\output.csv

    ; Excelを起動
    ComObjCreate("Excel.Application").Workbooks.Open("D:\集計.xlsx")
    ; (実際はCOM操作でセルに書き込み)
Return

【関連記事】Docker×製造業:コンテナで設備監視システムを構築する


シナリオ4:品質データ分析の前処理自動化

課題
品質管理部門から受け取るCSVファイルが毎回フォーマット不統一

解決策

; Ctrl+Alt+Qで品質データを整形
^!q::
    FileSelectFile, InputFile, 3, , CSVファイルを選択, CSV Files (*.csv)
    if (InputFile = "")
        return

    ; CSVを読み込んで整形
    FileRead, RawData, %InputFile%

    ; ヘッダー行を追加
    OutputData := "日付,製品ID,不良率,判定`n" . RawData

    ; 整形済みファイルを保存
    FormatTime, TimeStamp, , yyyyMMdd_HHmmss
    OutputFile := A_ScriptDir . "\" . TimeStamp . "_整形済み.csv"
    FileDelete, %OutputFile%
    FileAppend, %OutputData%, %OutputFile%

    Run, %OutputFile%
    MsgBox, 整形完了!`n%OutputFile%
Return

シナリオ5:IT問い合わせ対応テンプレート

課題
社内からの問い合わせ対応で同じ説明を何度も繰り返す

解決策

; よくある問い合わせの定型回答
:*:@pwreset::
    Send, パスワードリセット手順{Enter}
    Send, 1. 社内ポータルにアクセス{Enter}
    Send, 2. 「パスワード忘れた」をクリック{Enter}
    Send, 3. 登録メールアドレスに届いたリンクをクリック{Enter}
    Send, 4. 新しいパスワードを設定{Enter}{Enter}
    Send, ※それでも解決しない場合は、内線XXXXまでご連絡ください。
Return

:*:@vpn::
    Send, VPN接続トラブルシューティング{Enter}
    Send, □ VPNクライアントは最新版ですか?{Enter}
    Send, □ 社内ネットワーク証明書は有効期限内ですか?{Enter}
    Send, □ ファイアウォール設定でVPNポートは開いていますか?{Enter}{Enter}
    Send, 詳細:https://社内wiki/vpn-trouble
Return

:*:@printer::
    Send, プリンター接続手順{Enter}
    Send, 1. Windowsの設定→デバイス→プリンター{Enter}
    Send, 2. 「プリンターの追加」をクリック{Enter}
    Send, 3. ネットワークプリンター「\\printserver\製造部」を選択{Enter}
    Send, 4. ドライバーは自動インストールされます{Enter}
Return

効果:問い合わせ対応時間が平均10分→2分に短縮

【関連記事】製造業IT部門のための社内ヘルプデスク効率化ガイド


🎓 【応用編】一歩先を行くテクニック

テクニック1:GUI(ダイアログボックス)の作成

; Ctrl+Alt+Gでカスタムダイアログを表示
^!g::
    Gui, Add, Text,, 業務選択:
    Gui, Add, DropDownList, vTaskType, 設備点検|品質分析|報告書作成|その他
    Gui, Add, Button, Default, 実行
    Gui, Show, w300 h150, 業務選択
Return

ButtonOK:
    Gui, Submit
    MsgBox, 選択された業務:%TaskType%
    ; ここで業務別の処理を実行
Return

テクニック2:外部アプリとの連携(Excel COM操作)

; ExcelをCOM経由で操作(高度な自動化)
^!x::
    xl := ComObjCreate("Excel.Application")
    xl.Visible := true
    wb := xl.Workbooks.Add()
    ws := wb.Worksheets(1)

    ; データを書き込み
    ws.Cells(1, 1).Value := "製品ID"
    ws.Cells(1, 2).Value := "数量"
    ws.Cells(2, 1).Value := "A001"
    ws.Cells(2, 2).Value := 100

    ; グラフを作成
    chart := wb.Charts.Add()
    chart.SetSourceData(ws.Range("A1:B2"))

    MsgBox, Excel操作完了!
Return

【関連記事】Visual Studio Build Toolsで開発環境を最適化する

テクニック3:Pythonとの連携

; Ctrl+Alt+Pで Python スクリプトを実行
^!p::
    RunWait, python.exe "D:\Scripts\data_analysis.py", , Hide
    MsgBox, Python処理完了!
Return

【関連記事】Python uv移行体験記:パッケージ管理の新常識


🔧 【トラブルシューティング】よくある質問TOP10

Q1:スクリプトが動かない!

原因と対策

  1. 管理者権限が必要なアプリ
    → スクリプトも管理者権限で実行
  2. ファイルの関連付けが外れている
    → .ahkファイルを右クリック→「プログラムから開く」→AutoHotkey選択
  3. 構文エラー
    → スクリプトをダブルクリック→エラーメッセージを確認

Q2:セキュリティソフトが警告を出す

対策

  • Windows Defenderの除外設定に追加
  • ウィルスバスター等の「例外設定」に登録
  • デジタル署名付きの公式版AutoHotkeyを使用

Q3:会社のPCで使っていい?

確認事項
✅ IT部門のソフトウェア利用ポリシー
✅ インストール権限の有無
✅ 自動化対象システムの利用規約

説明テンプレート(IT部門向け)

【AutoHotkey導入申請】

目的:業務効率化(日報作成・ファイル管理の自動化)
セキュリティ対策:
- オフライン動作(外部通信なし)
- オープンソース(GPL v2ライセンス)
- 社内システムへの影響なし
効果:日次作業30分→5分(83%削減)

参考URL:https://www.autohotkey.com/

Q4:キーが他のソフトと衝突する

対策

; アプリケーション別にキーを制限
#IfWinActive ahk_exe chrome.exe
    ^!n::Send, Chrome専用の動作
#IfWinActive

#IfWinActive ahk_exe EXCEL.EXE
    ^!n::Send, Excel専用の動作
#IfWinActive

Q5-10:その他よくある質問

Q5:スクリプトを常駐させたい
A:スタートアップフォルダに.ahkファイルのショートカットを配置

Q6:複数のスクリプトを管理したい
A:1つの.ahkファイルに #Include で統合

Q7:スクリプトの一時停止方法は?
A:タスクトレイのアイコンを右クリック→「Pause Script」

Q8:ホットキーの一覧を確認したい
A:タスクトレイアイコン→「View」→「Hotkeys」

Q9:ログを記録したい
A:FileAppend コマンドでログファイルに出力

Q10:スクリプトを配布したい
A:Ahk2Exe でコンパイルして .exe 化

🚀 まとめ:今日から始める3ステップ

ステップ1:今すぐインストール(5分)

  1. AutoHotkey公式サイトからダウンロード
  2. インストール実行
  3. 本記事のスクリプト1個をコピペ

ステップ2:1週間試す(10分/日)

  • 毎日1つずつスクリプトを追加
  • 自分の業務に合わせてカスタマイズ
  • 削減時間を記録(モチベーション維持)
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